BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

2016-03-22から1日間の記事一覧

『カストロとフランコ - 冷戦期外交の舞台裏』細田晴子

『カストロとフランコ - 冷戦期外交の舞台裏』細田晴子 昨日はオバマ大統領が、キューバの地を踏んだ歴史的な一日だった。キューバ危機から実に半世紀以上が経過して、ようやく両国の歩み寄りが本格化し、何ともめでたいことである。さて、キューバと言えば…

『できる大人の「一筆添える」技術』むらかみかずこ

『できる大人の「一筆添える」技術』むらかみかずこ これは分かる。ただ仕事を頼むんじゃなくて、ほんの一言そえるだけで、グッとコミュニケーションは円滑になる。モチベーションも変わってくる。文書でも事情は同じで、「これとこれ、明日までにお願いしま…

『なぜ? からはじまる歎異抄』武田定光

『なぜ? からはじまる歎異抄』武田定光 いいアプローチの『歎異抄』入門書だと思う。ちなみに『歎異抄』は、「なぜ?」から始まって、そのまま終わらないディープな本なので、「なるほど! わかった!」という風に解説する本があったら、それはインチキなニ…

『孤高のハンセン病医師 - 小笠原登「日記」を読む』藤野豊

『孤高のハンセン病医師 - 小笠原登「日記」を読む』藤野豊 世にトンデモ学説はいくつもあるが、その中でもっとも下劣で愚かしいものは、差別と偏見を助長するために存在するトンデモ学説だ。癩予防法が施行されていた時代における、ハンセン病患者の強制隔…

『鮎川義介- 日産コンツェルンを作った男』堀雅昭

『鮎川義介- 日産コンツェルンを作った男』堀雅昭 鮎川義介による「事業は創作であり、自分は一個の創作家である」という言葉は、その波乱の生涯を見ると、深く納得させられる。たしかに創作家でもなければ出来ないような、非常に旺盛な事業展開だ。こういう…