BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

生活

『小笠原流 美しい大人のふるまい』小笠原清基

『小笠原流 美しい大人のふるまい』小笠原清基 「美しい大人のふるまい」なぞ、俺のように野卑な奴には関係ない。だが、合理的で機能的な身ごなしには興味がある。教養のお勉強じみたキャッチが目障りだが、そこのところは今回スルー。 源頼朝以来、鎌倉、室…

『台所漢方 食材&薬膳手帳』 根本幸夫

『台所漢方 食材&薬膳手帳』根本幸夫 ネーミングがいいなー、台所漢方。医食同源をとても身近な次元に落としてる。それに「台所で漢方できるの!?」みたいな驚きがあるのもいい。症状別の薬膳レシピ付き。 漢方や、薬膳は「まずい?」「難しい?」 そんな…

『堕天使のレシピ - 七つの大罪』KIKKUN-MK-II

『堕天使のレシピ - 七つの大罪』KIKKUN-MK-II 料理本の形をしたファンブック。第二弾ってことなので、前作の売上はそこそこ良かったんだろう。出版社もウマい商売を考えたもんだ。著者のKIKKUN-MK-IIは、ニコ動のゲーム実況配信グループ「M.S.SProject」メ…

『一〇三歳、ひとりで生きる作法 - 老いたら老いたで、まんざらでもない』篠田桃紅

『一〇三歳、ひとりで生きる作法 - 老いたら老いたで、まんざらでもない』篠田桃紅 このところ、ちょいちょいテレビで見かける篠田の新刊。前作『一〇三歳になってわかったこと』はベストセラーになった。立居振る舞いは、さすがに衰えてるんだけど、作品自…

『本当は秘密にしたい 料理教室のベストレシピ』石原洋子

『本当は秘密にしたい 料理教室のベストレシピ』石原洋子 キユーピー3分クッキングの大先生 石原洋子の料理本。主催している料理教室で40年以上も煮込み続けて、ようやく完成させたレシピを掲載。ありがちなタイトルながら、タイトルに一切のいつわりナシ! …

『目でみてわかる消防ポンプ操法』消防ポンプ操法研究会

『目でみてわかる消防ポンプ操法』消防ポンプ操法研究会 男の職業で一番カッコいいのが消防士だ。この本ではポンプ車操法、小型ポンプ操法を約1100枚の連射写真で学べるから、いざという時に役立つ。しかも信頼の東京法令出版。意識高い奴ならマストバイだろ…

『なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか』八納啓創

『なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか』八納啓創 タイトルのB級感が味わい深い。スルーしようと思ったが、おおむね旧作が高評価だったのと、一貫して人と住空間を考えてる風だったから取り上げた。スタンスが変わらない奴はそれなりに信頼できる。過去…

『新・ワイン学入門』福田育弘

『新・ワイン学入門』福田育弘 国産ワインの話なのに、タイトルからはそれと読めない。平凡なワイン入門本としてスルーされてそうだ。実際、俺もパスしかけた。 偉大なワインの産地は、むしろ自然条件に恵まれない土地である。この知られざる驚異の真実が解…

『人生の途上で聴力を失うということ』キャサリン・ブートン

『人生の途上で聴力を失うということ』キャサリン・ブートン 30歳で左耳の聴力が低下し、だんだんと右耳の調子も悪くなる。それから23年、補聴器なしで生活した無茶な作者。「さっさと補聴器を買えよ」って話だが、聴覚の衰えを長期間にわたって誤魔化しつづ…

『東京ソウル・バー物語』高畠保春

『東京ソウル・バー物語』高畠保春 『東京ロック・バー物語』のソウル・バー編。ロック・バーと同じく、クセのある偏屈なマスターたちが出てくるんだろうと期待する。偏見がひどい? だが仮にクセのない営業マンみたいなマスターのやってる音楽バーがあった…

『親の家の片づけ方』大津たまみ

『親の家の片づけ方』大津たまみ 一種の生前整理を「これ1冊で安心」などと軽く紹介してるあたり、ガチ勢の掃除屋だと思わされる。 親の家の片づけは、整理整頓ができればOKというわけではありません。 いわゆるモノの整理だけだと、リバウンドしてしまった…

『楽しい介護』元翔

『楽しい介護』元翔 タイトルで勝負あった感。いずれにせよ介護に楽しさを持ち込む視点は大事。楽しめなければ苦行になる。 厳格だった父が認知症に。毎朝4時には叫び出し、同じ質問を繰り返す。それでも楽しく、父と銀座を歩いた、日々のこと―。15年近く介…

『おしゃれと人生。』小川奈緒

『おしゃれと人生。』小川奈緒 おしゃれと人生が関係する人たちもいるようだ。俺には全然関係ないな。だからこそ気にかけたい。 おしゃれは生き方と響きあう。年齢を重ねるほど、おしゃれと人生は寄り添い合う。生き方がさまざまならば、ファッションの極意…

『モノやお金がなくても、豊かに暮らせる。もたない贅沢がいちばん』ヘンリー・D・ソロー

『モノやお金がなくても、豊かに暮らせる。もたない贅沢がいちばん』ヘンリー・D・ソロー 断捨離ブームに担ぎ出される森の生活者であった。しかし覚えておいてほしい。ヘンリーの生活にあこがれる奴は多いかもしれないが、こいつが森で暮らしたのは二年だけ…