『テロリストの息子』ザック・エブラヒム/ジェフ・ジャイルズ
『テロリストの息子』ザック・エブラヒム/ジェフ・ジャイルズ
今後もテロリストの息子が増えそうなので気になった。
だが本来ならば、こういった「感動的な話」を称揚する以前に、誰かがテロリストとならざるを得ないような環境を(そしてその子供が差別されるような事態を)、この世から少しずつでもいいから無くす努力が必要だろう。本作は全米図書館協会からアレックス賞を受けているが、よもやその全米はテロリストを増やすようなマネはしてないよな?
1993年、投獄中の父はNY世界貿易センターの爆破に手を染める。家族を襲う、迫害と差別と分裂の危機。しかし、狂気と憎悪が連鎖するテロニズムの道を、彼は選ばなかった。共感と平和と非暴力の道を自ら選択した、テロリストの息子の実話。
- 作者: ザック・エブラヒム,ジェフ・ジャイルズ,佐久間裕美子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2015/12/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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