『菌世界紀行 - 誰も知らないきのこを追って』星野保
『菌世界紀行 - 誰も知らないきのこを追って』星野保
謎の情熱に突き動かされて寒冷地にキノコ(雪腐病菌)を追い求める本。レビューを見る限り、底抜けにバカげた紀行のようだ。しかし対象がキノコであるならば、何となく腑に落ちるものがある。
ところで、この探索は愚行なのか? 俺としてはピュアな愚行であって欲しい。「寒冷地のキノコには、金になる遺伝子が眠っているに違いない!」といった下心なしにキノコを探してもらいたい。言うまでもなく、その方が面白いからだ。
北極、南極、そしてシベリア。大の男が這いつくばって、世界中の寒冷地にきのこを探す。
大型動物との遭遇、酔っぱらいとの遭遇、泥酔、泥酔、そして拘束。幾多の歎難辛苦の果てに、菌たちとの感動の対面はかなうのか。
菌世界紀行――誰も知らないきのこを追って (岩波科学ライブラリー)
- 作者: 星野保
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2015/12/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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