『刑法と戦争 - 戦時治安法制のつくり方』内田博文
『刑法と戦争 - 戦時治安法制のつくり方』内田博文
挑発的なサブタイトルとは裏腹に、書体やカラーリングも含めて古めかしいカバーが激渋。神田の古本屋街に並んでても違和感ない。皮肉でも何でもなく超クール。新しいのに古い。古いのに今に通じる。俺には分かる。これは法学者内田が、祈りを込めて書いた大著だ。
第二次世界大戦時の残虐非道な行為の多くは、法令に基づいて行われた。戦時体制下では、人々が思いをデモや集会や出版物などを通して表現すること、訴えることができなくなる。闘う武器が奪われるというのが、歴史の教訓である。
- 作者: 内田博文
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2015/12/11
- メディア: 単行本
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