『共存の模索 - アメリカと「二つの中国」の冷戦史』佐橋亮
『共存の模索 - アメリカと「二つの中国」の冷戦史』佐橋亮
米中間には、かつての米ソ間にあったような緊張感が目に見えにくい。それは何故なのか? 俺はその辺が気になる。ひょっとして中国には英米圏に苦手意識があるのか。かつてアヘン戦争で蹂躙された苦い記憶が忘れられないとか、あるいは冷戦時代におけるソ連に対するアメリカの怖さを身近で見ていたから?
21世紀の国際秩序を決めるとも言われるアメリカと中国。この二つの大国はどのように協調し、そして対立してきたのか?
本書は、冷戦の時代、アメリカは同盟国からの信頼を保とうとしながらも、同盟国が戦争を起こすことを抑止して国際秩序の安定を維持する、いわば「信頼性と安定の均衡」を追及していたことを示す。
- 作者: 佐橋亮
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2015/12/19
- メディア: 単行本
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