BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『まずは「ドジな話」をしなさい』 梶原しげる

『まずは「ドジな話」をしなさい』梶原しげる

それほど親しくない人間と仲良くなるとき、鉄板ネタとなるのが、間抜けな失敗談であり、笑える勘違い話であり、要はドジな話だ。そのことは十分に頭で分かってるつもりではいても、打ち解ける前の空気で、そういった話をするのは難しい。そもそも空気が温まっていなくて、お互いに良い印象を与えようと考えてるんだから、ネタをブッ込んでいくのには多少なりとも勇気がいる。下手すりゃ場が凍りつくこともあるからな。

だから、初対面なのに軽い調子で失敗談をしてくる奴がいると、思わず「カッコいいな!」と呟いてしまいそうになる。いや、ひょっとすると何も考えてないだけなのかもしれないが、それもまた別の意味でカッコいい。まるで構えないで自然体でいる、ということなんだから。

さて、この本の著者はアナウンサーの梶原しげる。話術の世界で生きてきた人間だ。ドジな話の重みは、よくよく知っているはず。というわけで、店頭でこの本を見かけたら、最初のページできっちりドジ話を決めてるか確認しておきたい。キメてなかったら、書籍タイトルに反してて……、まったくドジな野郎の話だぜ!

「ばかですねえ」と笑ってもらえば、愛される。

アナウンサー歴40年超、新旧の人気者たちをつぶさに見てきた著者が、豊富なエピソードとともに、「好かれる人」の秘密を解き明かし、初対面からうまくいく「人づきあいの極意」を伝授します。

まずは「ドジな話」をしなさい

まずは「ドジな話」をしなさい