『牛を飼う球団』喜瀬雅則
『牛を飼う球団』喜瀬雅則
このタイトルだけ見て「ネタ本かな?」と思う奴はシロート。こんなんガチに決まってるだろ。徹底して本気で考えないと、球団が牛を飼う次元になんか到達できるわけがない。そして、得てして人間がとことん考え込むと、一見して「???」な結論にたどり着く。「球団が牛? 近鉄バファローズかな?」
舞台はプロ野球独立リーグの四国アイランドリーグplus。その球団名は高知ファイティングドッグス(藤川球児が所属していたことで名前を聞いたことがあるかもしれない)。経営者を一般公募するレベルの危機的状況に陥っていたところに、ひとりの実業家(北古味鈴太郎)がオーナーとして登場する。
さて、いかにしてチームを強化し、観客を呼び込み、球団を立て直していくことになるのか? タイトルで壮大にネタバレしているようだが(「だから牛を飼うんだろ?」)、それでもやはり詳細は不明だ。読み手は「事実は小説よりも奇なり」を目撃することになるだろう。
本書は、1つの野球チームが実際に起こした奇跡の物語です。「プロ野球×地域創生」を体現した個性溢れる取り組みは、野球に興味がない人でも楽しめます。小説のようにドラマチックなノンフィクションです。
- 作者: 喜瀬雅則
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: 単行本
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