『フレデリック・ダグラス自伝 - アメリカの奴隷制を生きる』フレデリック・ダグラス
『フレデリック・ダグラス自伝 - アメリカの奴隷制を生きる』フレデリック・ダグラス
著者のフレデリック・ダグラスは、19世紀のアメリカで奴隷制廃止論を訴えた野郎で、「アナコスティアのライオン」と呼ばれた男だ。奴隷が文字を学ぶことさえ違法(!)とされた絶望的な時代にありながら、やがてはアフリカ系アメリカ人として、初の副大統領候補に指名される立場にまで上りつめる。ハンパない。
日本ではあまり名前の知られていないフレデリック・ダグラスだが、奴隷解放の象徴として今なお語り継がれる英雄。これはそのダグラスによる生々しい奴隷制の記録だ。こいつマジ全身全霊でカッコいいぜ。不屈の闘志、そして勇気に打ちのめされろ!
本書は、「奴隷制」の本質を描き出す貴重な記録でもある。19世紀半ばに書かれながら、今でもアメリカで多くの人々に読み継がれる。
「人間として生きる」ことが、洋の東西を問わず、現在でも切実な問題として問われているからであろう。
- 作者: フレデリック・ダグラス,樋口映美,専修大学文学部歴史学科南北アメリカ史研究会
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 2016/01/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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風貌はこんな具合。哲学者みたいだ。
写真プリント Frederick Douglass, c. 1865-80
- 出版社/メーカー: McMahan Photo Archive
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