『トヨタのカタ - 驚異の業績を支える思考と行動のルーティン』マイク・ローザー
『トヨタのカタ - 驚異の業績を支える思考と行動のルーティン』マイク・ローザー
国内のビジネス書だと、アップル、マッキンゼー、ディズニーらへんが神通力を持ってるようで、それにあやかったようなタイトルをよく見かける。『アップル イノベーションの神髄』、『一流の仕事術はマッキンゼーに学べ!』、『お客様とつくるディズニーの魔法』みたいな(タイトルは今ぜんぶ適当に作った)。
このマイク・ローザーによる本は、アメリカとドイツでロングセラーになっているらしいので、両方の国のアマゾンを見てみたら……、トヨタ絡みの書籍タイトルの多さに驚いた。TOYOTA WAY、TOYOTA CULTURE、TOYOTA TALENT、The Toyota Way Fieldbook、Creating a Kaizen Cultureなどなど。なるほど、トヨタは海外ではそういう風に受け止められてるのか。何だか新鮮。
いや、国内でもトヨタ本は人気なんだが、日本に育ってると、トヨタの方法はもはや日常の中に溶け込んでいて、「よし読むぞ!」って感じにはなりにくい。もう体感的に知ってるので、それ以外のものを読みたくなる。では何故この本を取り上げたかといえば、ソトから見てトヨタ的なアプローチの強みって何なのか知りたいから。そしてそれが自分のイメージしている物と一致してるか確認したいからだ。ただ、どちらかというと、一致してない方を期待する。その方が刺激になる。
欧米流マネジメント思考の結果主義では、「何をしてもいいから、とにかく結果を出せ」という態度になる。これに対し、トヨタではプロセスを改善し続けるために「改善のカタ」を使う。
著者は、このプロセスの改善が、イノベーションの方法となっていることを明らかにする。
- 作者: マイク・ローザー(Mike Rother),稲垣公夫
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2016/01/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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