『ジャワの芸能ワヤン - その物語世界』福岡まどか
『ジャワの芸能ワヤン - その物語世界』福岡まどか
インドネシアのジャワ島といえば、ジャワカレーとジャワ原人とガムランくらいしか思いつかないが、人形をつかった伝統的な影絵芝居ワヤン・クリ(Wayang Kulit)も盛んだという。ググってみたところ、「それ見たことあるわ」って感じの影絵が出てきた。松明らしき炎をバックに演じられてるのが雰囲気ある。
本書ではその物語世界に迫ろうというもの。調べてみると、古代インドの叙事詩マハーバーラタとラーマーヤナが背景にあるらしく、なかなか骨太なストーリーぽい。というか、どちらも聖典とされているようで、それを大衆芸能に落とし込んでるのはイカす。おもしろそうじゃねーの!
ジャワ島の芸能として観光客にも人気があるワヤン。本書は、その物語世界について考察した。
古代インド叙事詩ラーマーヤナとマハーバーラタという、恋愛、冒険、戦いなどを軸に展開する壮大な叙事詩がもととなっており、それがジャワ島でいかに独自の変遷を遂げたか。
- 作者: 福岡まどか
- 出版社/メーカー: スタイルノート
- 発売日: 2016/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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