『インフォーマル学習 (教育工学選書2)』山内祐平/山田政寛
『インフォーマル学習 (教育工学選書2)』山内祐平/山田政寛
今月は、やたらアクティブラーニングの本が出てたが、どれもこれも退屈そうだったのでスルーした。結局のところ、あれもまたフォーマルラーニングの一種だからな。さて本書は、企画、準備された教材でシナリオ通りに進められる学習(フォーマルラーニング)に対する、個人が勝手に非公式に学ぶインフォーマルラーニングの本。ワークショップや対話、ゲーム、参考図書やなどを通した学びも「学習」ってわけだ。
監修してるのが日本教育工学会で、「こんなネーミングの連中で大丈夫か?」と思ってしまうが、インフォーマル学習に注目した点は評価したい。フォーマルなお勉強も結構だが、情報量が多くて豊かに学べるのはインフォーマルな方だからな。その分だけ制御するのはムズいが、多少コントロールをミスっても、タネをたくさん撒けるので、将来的な実りは期待できる。うまく発芽しない場合? それなら次は、発芽方法を研究したらいい。
本書では、様々な場での学習や企業での人材育成に活用される、フォーマルなかたちによらない、インフォーマルラーニングの実際を紹介する。
- 作者: 山内祐平,山田政寛,日本教育工学会
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2016/01/01
- メディア: 単行本
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