『中国第二の大陸 アフリカ - 一〇〇万の移民が築く新たな帝国』ハワード・W・フレンチ
『中国第二の大陸 アフリカ - 一〇〇万の移民が築く新たな帝国』ハワード・W・フレンチ
近年の中国は、国ぐるみでアフリカ資源国への進出を推しすすめてるので、そういった本かと思ったが、どうやら違うみたいだ。うーん、残念。なぜ資源獲得競争で中国が存在感を増しているのか、どんな勝算があってのことなのか、アフリカを舞台としてその辺に迫る本があったら読んでみたいんだが。
本書はアフリカにおける中国からの移民の話。それってフツーに華僑だよな? たぶん華僑のアタマに「帝国」みたいな大層なイメージはないと思う。アイルランド人が世界各地にアイリッシュパブを作ってしまうのと同じように、移住先のアフリカでチャイナタウンを作ってるだけだと思うな。
アイルランド人に聞いてみたらいい。「あなた方は世界中にアイリッシュパブを作っているが、そのネットワークを使い帝国を築こうとしているんですよね?」って。酔っぱらいの戯言として流されるだろうぜ。著者のプロフィールは、ここ(※英Wikipedia)を参照。「ニューヨーク・タイムズ」の支局長をいくつかの地域で歴任してるジャーナリストだな。
露天商から起業家まで、中国移民が追い求める「アフリカン・ドリーム」の実態を、サハラ以南10カ国を巡って詳細に描いた傑作ルポ。
- 作者: ハワード・W・フレンチ,栗原泉
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2016/02/27
- メディア: 単行本
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