『虫たちと作った世界に一つだけのレモン』河合浩樹
『虫たちと作った 世界に一つだけのレモン』河合浩樹
無農薬栽培の苦労話は数多いが、このレモン栽培では虫に注目したところが、とりわけ面白い。理にかなっているし、それでいて一筋縄ではいかないからだ。植物が生きているように、昆虫も生きていて、それをうまい具合にコントロールするのは、並大抵のことではない。
だが、いったん昆虫たちの世界が見えてくるようになれば、もうメチャクチャ面白いに違いない。それも独学で会得したものであるなら、なおさらのことだ。河合の目に映る虫たちの世界は、レモン以外の栽培にも応用できるだろうから、今後の展開にも期待が持てる。いろんな作物栽培に積極的に挑戦してもらいたい。
完全無農薬を実現するために、害虫の天敵となる昆虫に着目した河合は、30数種類もの虫を観察して、昆虫の世界が見えてくる「虫眼」を会得した。
5年かけて成功した完全無農薬レモンの栽培方法と哲学とは。
- 作者: 河合浩樹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/02/19
- メディア: 単行本
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