BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『ラマヌジャン - ゼータ関数論文集』黒川信重/小山信也

ラマヌジャン - ゼータ関数論文集』黒川信重/小山信也

ラマヌジャンζの衝撃』の黒川信重と、『素数からゼータへ、そしてカオスへ』の小山信也による、豪華なラマヌジャン本。黒川と小山はよく一緒に仕事してて、ラマヌジャンが取り結んだ縁だなー、と思う。

断るまでもないと思うが、この本は数学がものすごく好きな奴のためのものなので、軽い数学エッセイのつもりで手に取ると、「うわあ……」となってしまう。ただしラマヌジャンは、非常に興味深い人物なので、そっち方面に関心があるならば、ロバート・カニーゲルによる『無限の天才 - 夭逝の数学者・ラマヌジャン』を手に取るといいだろう。

孤高の天才数学者ラマヌジャンの数学の真価は「ゼータ関数」研究にある。いまこそ注目すべき重要論文4編の日本語訳と詳細な解説。

ラマヌジャン《ゼータ関数論文集》

ラマヌジャン《ゼータ関数論文集》

ロバート・カニーゲルのラマヌジャン評伝。ひとことで説明するなら、傑作。

無限の天才―夭逝の数学者・ラマヌジャン

無限の天才―夭逝の数学者・ラマヌジャン