『確率論を信じて世界50か国のカジノで計8億円を稼いだ僕の人生』野口健司
『確率論を信じて世界50か国のカジノで計8億円を稼いだ僕の人生』野口健司
「おかしいな? 確率論だけでカジノには勝てないはずだが……」と思ったら、この書き手の野口はカウンティングをやってるようだ。あー、はい。全部一瞬で納得できた。そりゃ確率論で勝てるし、数百のカジノから出禁を食らうし、そのため世界50ヶ国のカジノを転々としないと、やっていけなくなるわな。
しかし、カウンティングやってることを公言しても大丈夫なのか? 8億あるなら黙っておとなしく生活してたらいいのに。なぜ出版までして無駄なリスクを負うんだろう。ギャンブラーとは思えない。いや、そもそもギャンブラーに分類していいのか怪しいな。ギャンブルの本は、だいたい怪しいものだが、その意味で言うとこの本は、二重の意味で怪しい。
ビンを集めて酒屋で換金した小学生の頃から「稼ぎ方」は変わっていない。「運に任せる」なんてもってのほか。確率論をとことんまで突き詰めて8億を稼ぎ出した、まだ40代の一人の男。
確率論を信じて世界50か国のカジノで計8億円を稼いだ僕の人生
- 作者: 野口健司
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/02/25
- メディア: 単行本
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