BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『国際バカロレアの数学 - 世界標準の高校数学とは』馬場博史

『国際バカロレアの数学 - 世界標準の高校数学とは』馬場博史

バカロレアは次元が低すぎる」という批判は、批判のようでいて、批判になっていないと思う。あの次元の低さは、「未成年は勉強以外のことにもリソースをしっかり割くべき」、「それほど学力の高い者でなくとも、相応の基礎学力があり、学ぶ意欲があるならば、大学はそういった学生を受け入れるべき(どの道、学力のない者は大学を卒業できない)」という、より次元の高いところから設定されていると考えるからだ。

逆に、日本のひねくれた入試問題なんかは、「未成年が勉強以外のことにリソースを割くのはムダ」、「バカは大学に来なくていいし、そもそも勉強しなくていい」と、矛盾したメッセージを暗に発していて、よほど次元が低いと思う。スケールも小さい。

先頃、文部科学省は、世界の有力大学が採用する「国際バカロレア(IB)」の国内認定校拡大の方針を決定、日本語による授業・試験の見通しがついた。

本書では主に、高校2~3年に当たる「ディプロマ・プログラム(DP)=世界標準の高校数学」を徹底解説する。

国際バカロレアの数学: 世界標準の高校数学とは

国際バカロレアの数学: 世界標準の高校数学とは