『国際バカロレアの数学 - 世界標準の高校数学とは』馬場博史
『国際バカロレアの数学 - 世界標準の高校数学とは』馬場博史
「バカロレアは次元が低すぎる」という批判は、批判のようでいて、批判になっていないと思う。あの次元の低さは、「未成年は勉強以外のことにもリソースをしっかり割くべき」、「それほど学力の高い者でなくとも、相応の基礎学力があり、学ぶ意欲があるならば、大学はそういった学生を受け入れるべき(どの道、学力のない者は大学を卒業できない)」という、より次元の高いところから設定されていると考えるからだ。
逆に、日本のひねくれた入試問題なんかは、「未成年が勉強以外のことにリソースを割くのはムダ」、「バカは大学に来なくていいし、そもそも勉強しなくていい」と、矛盾したメッセージを暗に発していて、よほど次元が低いと思う。スケールも小さい。
先頃、文部科学省は、世界の有力大学が採用する「国際バカロレア(IB)」の国内認定校拡大の方針を決定、日本語による授業・試験の見通しがついた。
本書では主に、高校2~3年に当たる「ディプロマ・プログラム(DP)=世界標準の高校数学」を徹底解説する。
- 作者: 馬場博史
- 出版社/メーカー: 松柏社
- 発売日: 2016/03/03
- メディア: 単行本
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