BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『女オンチ。 - 女なのに女の掟がわからない』深澤真紀

『女オンチ。 - 女なのに女の掟がわからない』深澤真紀

いる! こういう女、たまに見かける。女の掟を知っていて、あえてそれを無視する壊し屋タイプとは別に、そもそも女の掟が何なのかが分かってなくて、右往左往した挙句に掟を無自覚に破ってしまい、女社会の村八分を喰らってしまう、哀れなヤツ。傍から見てても痛々しいし、何の手助けもできないのが、もどかしい。

だいたい女の掟は複雑怪奇すぎる上、明文化されてないから、どこからアドバイスしたらいいか分からないし、うかつに手を出すと、こっちまで火の粉が飛んできてしまう。誰か『女の六法全書』みたいな、女の掟を体系的に網羅した本を書いてくれないか。人類がもっと平和になると思う(女の掟が世界に混沌をもたらしているとは書かない)。

化粧もブラジャーもしない、ハゲたのでカツラに落ちつく。占いなんて意味不明。友達の誕生日は覚えない。思えば、子供の頃からそうだった―そう、私は「女オンチ」。

女オンチ。 女なのに女の掟がわからない (祥伝社黄金文庫)

女オンチ。 女なのに女の掟がわからない (祥伝社黄金文庫)