『話がつまらないのは「哲学」が足りないからだ』小川仁志
『話がつまらないのは「哲学」が足りないからだ』小川仁志
ちょっとした雑談からでも、その人の教養なり、性格なり、センスなりが分かってしまう。そして、たしかに哲学のないヤツの話は、決まってつまらない。しかし哲学の知識があれば、あるいは哲学の小ネタを挟めば、途端に話がおもしろくなるわけでもない。そういった小細工で面白くなるほど、雑談は甘いものではない。
煮詰まったギャグ漫画家が、シュールで哲学的な作品を出したところで、まったく面白くないのと同じで、そういうのは王道ではない。ちなみに、しばしばギャグ漫画家が、笑いとは反対のところに位置しそうな哲学に入り込んでしまうのは、面白さの根本が哲学に根ざしていることを、直感的に知っているからだろう。だが、たいていそのアプローチは間違っている。惜しいんだけど、そうじゃないんだよな。ダイレクトに哲学されても、それでは漫画にならないからな。雑談でも同じで、もうひとひねりが必要になる。
本書は、哲学をひも解くことで、誰をも惹きつける「大人の雑談力」を確実に身につける一冊です。
話がつまらないのは「哲学」が足りないからだ (青春新書インテリジェンス)
- 作者: 小川仁志
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2016/03/02
- メディア: 新書
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