『戦争は女の顔をしていない』スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
『戦争は女の顔をしていない』スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
2015年にノーベル文学賞を受賞した、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチのデビュー作。ただし内容的にはノンフィクション(そもそも著者はジャーナリストなので)。『ボタン穴から見た戦争』も同時に文庫化されてるので、ノーベル賞の受賞記念的な流れで出版されたのかもしれない。どちらも名著の誉れ高い。
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチは、一貫して弱者の立場から作品を発表し続けているが、ベラルーシ出身ということもあり、何となく納得できる。ちなみに「ヨーロッパ最後の独裁者」と呼ばれるアレクサンドル・ルカシェンコが、現在も君臨してる国がベラルーシ。
ソ連では第二次世界大戦で百万人をこえる女性が従軍し、看護婦や軍医としてのみならず兵士として武器を手にして戦った。しかし戦後は世間から白い目で見られ、みずからの戦争体験をひた隠しにしなければならなかった。
戦争の真実を明らかにした、ノーベル文学賞作家の主著。
- 作者: スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ,三浦みどり
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2016/02/17
- メディア: 文庫
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