BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『プライオメトリック・トレーニング』ドナルド・チュー/グレゴリー・マイヤー

『プライオメトリック・トレーニング』Donald.A.Chu/Gregory.D.Myer

日本では、いまだあまり馴染みのないプライオメトリック(Plyometrics)の本。瞬発力を求められる競技において、アスリートの筋力を最適化させるトレーニングとでも考えるといい。筋収縮速度をマックスに持ってく方法でもいい。

そういうタイプのトレーニングなので、ヘタにやると身体を傷める。うまくやれば、より実戦モードな身体を手にできるわけだが、今のところ国内でプライオメトリクスは普及してると言い難いので、なかなかよいトレーナーに出会えないだろう。そこで先進事例にコト欠かない、海外のトレーニング本の出番となる。それにしてもプライオメトリクスが登場して随分たつのに(かれこれ30年ほど)、どうしてこの有効なトレーニングは日本で根付かないんだろう。

本書では、初心者向けから高度なスキルを必要とするものまで多くのドリルが示されているだけでなく、プライオメトリック・トレーニングの生理学的根拠や傷害予防、リハビリテーションへの応用、さまざまなアスリートに対するトレーニングの指導方法とトレーニング・プログラムの計画まで、多くの情報が提供されている。

プライオメトリック・トレーニング

プライオメトリック・トレーニング