BOOK HUNTING

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『世界史の中の安倍政権』南塚信吾/小谷汪之/木畑洋一

『世界史の中の安倍政権』南塚信吾/小谷汪之/木畑洋一

安倍政権については色いろと言われているが、それを支持する奴、支持しない奴、どちらの言葉にもパンチがない。こんな時に賢者はどうするか? 歴史に学ぶわけだ。

この本では、三人の歴史家が、世界史の中に安倍政権を位置付けようとする。その三名とは、木畑洋一(イギリス史)、南塚信吾ハンガリー史)、小谷汪之(インド史)であり、各人それぞれ10冊ほど歴史書を出している。凡人でも三人寄れば文殊の知恵なんだから、大家が三人も集まった日にはヤバいことになりそうだ。船頭多くして船山に登らなければ!

ちなみに俺としては、安倍政権をウンヌンするつもりはない(元よりそんなブログではない)。誰が政権を握っても、どこかしら不平不満は出る。その調整が政治なんだから仕方ない。それはともかくとして、この『世界史の中の○○政権』は是非ともシリーズ化してほしい。誰にとっても有意義なものになると確信する。日本経済評論社は実に素晴らしい鉱脈を掘り当てた。

安倍政権とその諸政策は、特異なものなのか。歴史家が、集団的自衛権、安保関連法制、選挙など諸政策を世界史的に分析。歴史から導かれるのは、いかなる教訓か。

世界史の中の安倍政権

世界史の中の安倍政権