BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

2016-01-11から1日間の記事一覧

『渋イケメンの国 - 無駄にかっこいい男たち』三井昌志

『渋イケメンの国 - 無駄にかっこいい男たち』三井昌志 語弊のある言い方になるが、三井は野生動物を撮るように人間を撮る。人によってはこいつの写真から「やさしいまなざし」的なものを感じるんだろうが(特に過去の作品だ)、俺はそうは思わない。 人間ら…

『卒後10年目総合内科医の診断術』石井義洋

『卒後10年目総合内科医の診断術』石井義洋 ガチの専門書なので素人には無縁の本。著者のアメブロはここだが、「なるほど、医者はこうやって切り分けて診断するのか。しかし用語がサッパリ分かんねーな」と世界の広さを知らされる。 パズルを解くように、患…

『共存の模索 - アメリカと「二つの中国」の冷戦史』佐橋亮

『共存の模索 - アメリカと「二つの中国」の冷戦史』佐橋亮 米中間には、かつての米ソ間にあったような緊張感が目に見えにくい。それは何故なのか? 俺はその辺が気になる。ひょっとして中国には英米圏に苦手意識があるのか。かつてアヘン戦争で蹂躙された苦…

『作詞の勉強本 - 「目線」と「発想」の拡大が共感を生む物語を描き出す鍵となる』島崎貴光

『作詞の勉強本 - 「目線」と「発想」の拡大が共感を生む物語を描き出す鍵となる』島崎貴光 この手の本は、もうまるでペラッペラのゴミか、思いがけず度肝を抜かれる掘り出し物か、そのどちらかしかない。中間はない。この本がどちらか分からないが、あけす…

『刑法と戦争 - 戦時治安法制のつくり方』内田博文

『刑法と戦争 - 戦時治安法制のつくり方』内田博文 挑発的なサブタイトルとは裏腹に、書体やカラーリングも含めて古めかしいカバーが激渋。神田の古本屋街に並んでても違和感ない。皮肉でも何でもなく超クール。新しいのに古い。古いのに今に通じる。俺には…

『切らずに1枚で折る - 手間を楽しむ折り紙袋』フチモトムネジ

『切らずに1枚で折る - 手間を楽しむ折り紙袋』フチモトムネジ 多数のオリガミ本を出しているフチモトムネジの実用おりがみ。ぽち袋や箸袋など紙袋にフォーカスしてるから、ふつうに役立つだろうな。紙のサイズを変えさえすれば、イーカワなポチ袋の折り方で…

『強さを引き出すブランディング』パイインターナショナル

『強さを引き出すブランディング』 特に何のひねりもなく、そのまま強みを押し出してく王道的なブランディング観が好感触。こういの変にコネない方がいいよな。ろくろ回しじゃあるまいし。 物が溢れ、似たような商品が山のように並ぶ店頭で、いかに選ばれる…

『キソニーとまぼろしの砂時計』竹吉俊輔/阿野幸一

『キソニーとまぼろしの砂時計』竹吉俊輔/阿野幸一 今さら中学英単語に興味などまったくないが、このNHK出版からの刺客は何を仕掛けているのか。高度なゲーミフィケーションを英単語学習に謎解きゲーム形式で組み込んでいるんだろう、という辺りまでの予測…