I T
『インフォグラフィックスの潮流 - 情報と図解の近代史』永原康史 インフォグラフィックスは見ていて目に楽しい。美しいインフォグラフィックスは、あたかも高度に洗練された抽象画のよう。鮮やかな色彩と、無駄のないシャープな輪郭、そして明確な伝達意志…
『医薬データ解析のためのベイズ統計学』エマニュエル・ルサッフル/アンドリュー・B・ローソン データ解析、機械学習の文脈から、急速に注目を集めるようになったベイズ統計。去年あたりから雨後のタケノコのごとく、入門書がバンバン出てる。出版社の思惑…
『ウェブ小説の衝撃 - ネット発ヒットコンテンツのしくみ』飯田一史 著者は「衝撃 ネット小説のいま」を連載している飯田一史。ウェブ小説界隈にはほとんど縁がないが、今のところウェブで書かれなければならない必然性を伴った小説に接した記憶はない。だか…
『組み立て×分解! ゲームデザイン - ゲームが変わる「ルール」のパワー』渡辺訓章 ケイティ・サレンとエリック・ジマーマンによる名著『ルールズ・オブ・プレイ』のことを思い出した。あれは解剖学のようにゲームを説明し尽くそうとした、クッソ真面目な(…
『未来型国家エストニアの挑戦 - 電子政府がひらく世界』ラウル・アリキヴィ/前田陽二 住基カード(2015年12月で発行終了)の時代から、未来型国家として注目されていたエストニア。この記事なんかは、2007年のものだ。「住基カードの普及策はエストニアの…
『グラフ型データベース入門 - Neo4jを使う』Neo4jユーザーグループ グラフ型データベースと聞くと、ふつうは素朴に「円グラフや棒グラフのためのデータベースかな?」と思ってしまうが、そういうのではない。ざっくりNoSQL(Not Only SQL)に分類されるデー…
『成長をかけ算にする - サイバーエージェント 広報の仕事術』上村嗣美 サイバーエージェントと言えば、この何年かキラキラ女子に代表される新卒を積極的に採用しては、前面に「リア充な会社でーす!」とアピってて、どんな魂胆でそんなことやってるのか謎だ…
『ムーンショット! - Moonshot!』ジョン・スカリー ジョン・スカリーによるイノベーション本。モバイル、クラウド、センサー、ビッグデータに注目すべきという。なるほど、特に当たり障りのないことを言ってる。さすがだ。今なら他にも人工知能、フィンテッ…
『カルチャロミクス - 文化をビッグデータで計測する』エレツ・エイデン/ジャン=バティースト・ミシェル グーグル・ Nグラム・ビューワー(Google Ngram Viewer)は、16世紀から今世紀初頭までに刊行された書籍をサンプルに、単語やフレーズの使用頻度をグ…
『フューチャー・クライム - サイバー犯罪からの完全防衛マニュアル』マーク・グッドマン この手の警鐘を鳴らす著者は、犯罪者としての素質があると思う。いい意味でも悪い意味でも。本人が自覚してなかったら、悪い意味で。だいたい善良な一般市民が「ドロ…
『Sparkによる実践データ解析 - 大規模データのための機械学習事例集』Sandy Ryza/Uri Laserson/Sean Owen/Josh Wills ビッグデータという言葉が2011年末に登場してから、ずいぶん経つが、ふつうに暮らしてる分には、それを使って何かしよう、という気に…
『エンジニアのためのGitの教科書 - 実践で使える! バージョン管理とチーム開発手法』 河村聖悟/太田智彬/増田佳太ほか まったくGitとは無縁の生活を送っている俺だが、何だかんだで気になる。というのも、Gitはプログラム管理に特化してるものの、寄って…
『世界一わかりやすい3ds Max - 操作と3DCG制作の教科書』奥村優子/石田龍樹/IKIF+ 「世界一わかりやすい教科書」シリーズの新作は、相手が3ds Maxだ。真打ち登場って感じだな。そして執筆者がイケてるぜ。何しろあの『SHIROBAKO』で3DCGを担当してるスタ…
『ゲーミファイ - エンゲージメントを高めるゲーミフィケーションの新しい未来』ブライアン・バーク それまで名付けられていなかった、ある手法に対して、2011年に「ゲーミフィケーション(Gamification)」との名前が与えられ、突如として脚光を浴びるよう…
『ネット時代の図書館戦略』ジョン・ポールフリー 著者のジョン・ポールフリー(※英Wikipedia)は、若干43歳にして米国デジタル公共図書館の設立委員長を務める野郎だ、こん畜生。そいつが書いたのが、この本『BiblioTech - Why Libraries Matter More Than …
『物を作って生きるには - 23人のMaker Proが語る仕事と生活』John Baichtal オライリーのMake:Japan Booksシリーズ新刊。翻訳は野中モモ。日本語版の追加エッセイとインタビューのメンバーが微妙なレベルで豪華。べつに物を作って生きようとは思わないが、…
『チームのことだけ、考えた。 - サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか』青野慶久 社員が楽しそうに働いてないことに、問題を感じていなかった社長の青野。致命的なアホだ。そのアホが、自らのアホさに気づいてく部分…
『はじめてのプロジェクションマッピング』小笠原種高 個人でプロジェクションマッピングやるのは、ハードル高いはずだが、この本があれば何とかなるような気がしてくる。あれってフリーソフトでも作れるものなのか。さすが工学社。 本書は、プロジェクショ…
『魔法の世紀』落合陽一 だいぶ古い本(2015年11月刊)で申し訳ない。俺のメモだ。もうさんざん賞賛されてるので、あれこれ考えず、さっさと読んじまえ。アタリだろ、これ。 国際的な注目を集める研究者でありメディアアーティストでもある落合陽一が、今現…
『馬を飛ばそう』ケヴィン・アシュトン 書き手はIoT(モノのインターネット)という単語の生みの親とされるケヴィン・アシュトン。本人の経歴を見ると、P&Gで働いてた1997年ごろサプライチェーンの見直しでRFIDに注目したという。なるほど、その延長で1999年…
『経理のExcel強化書 - データ分析入門』平井明夫 「Excelにそういう機能があるのは知ってるが、具体的に何に役立てたらいいのか分からない」ってのが、例えば単回帰分析だったり、ファンチャートだったり、相関係数だったりする。それら機能を実際的なデー…
『写真をなぞってソコソコ上達 - Photoshop絵心レッスン』デジタルスケッチ倶楽部 Photoshop本は腐るほど出ているが、この本はタイトルの謙虚さがすばらしい。何しろソコソコの上達である。トレーニングも写真なぞりで、フォトショ初心者にまったくハードル…
『UI GRAPHICS - 世界の成功事例から学ぶ、スマホ以降のインターフェイスデザイン』深津貴之/渡邊恵太/菅俊一ほか この手の本はハズレが多いが、本書は執筆陣が豪華だ。『融けるデザイン』の渡邊恵太、『差分』の菅俊一、インタビューには中村勇吾と、「お…
『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク・デザインパターン』みやたひろし ギャング・オブ・フォーのデザインパターンは有名だが、こいつはネットワークに特化したデザパタ本だ。前著『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワー…
『もじ部 - 書体デザイナーに聞く デザインの背景・フォント選びと使い方のコツ』雪朱里+グラフィック社編集部 フォント作家にコンセプトや使い方を尋ねる無茶な企画。一般に「この曲はどんな気分の時に聴いて欲しいですか?」「この映画は誰と観たらいいで…
『しかめっ面にさせるゲームは成功する - 悔しさをモチベーションに変えるゲームデザイン』イェスパー・ユール MITのゲーム関連研究Playful Thinking シリーズから。このシリーズはわりとおもしろそうなので、伊藤穰一パワーでも使って全部翻訳してもらいた…
『リモートチームでうまくいく マネジメントの〝常識〟を変える新しいワークスタイル』倉貫義人 物理的に離れたリモートチームは普通うまくいかない。それなのに「リモートチームでうまくいく」ってんだから、よほど手応えのある策を見出したのか? 前著『「…
『Excelで学ぶ食品微生物学 増殖・死滅の数学モデル予測』藤川浩 さすが人類の英知を結集してつくられたExcel。マジ何にでも応用できるな。 食品を汚染する微生物が食品の製造及び流通過程でどのように増殖するかあるいは殺菌されるのかを数学モデルを使って…
『「なぜ」で始める要件定義』水田哲郎/松本隆夫 要件定義へのすばらしいアプローチ。まったく要件定義とは無関係な人生を送っていたとしても、いろいろ応用できるはず。『「なぜ」で始める○○○』みたいな具合に。演習問題付き。 この要望は何のため? もっ…