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BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『影響力の心理 - The Power Games』ヘンリック・フェキセウス

『影響力の心理 - The Power Games』ヘンリック・フェキセウス わりかし、「なるほど」と思える事例が並ぶ。「弱みを見せたほうが信頼される」、「共通点があると影響力が格段に上がる」、「人は集団になると簡単に操られる」などなど。その一方で、「人を褒…

『俺たち妊活部 - 「パパになりたい!」男たち101人の本音』村橋ゴロー

『俺たち妊活部 - 「パパになりたい!」男たち101人の本音』村橋ゴロー 見ての通り妊活本である。妊活とは妊娠活動の略で、妊娠を目的とした行為および対策に取り組む活動のことであり、笑ってはいけない。当事者たちにとって不妊は深刻な問題で、しばしば不…

『女オンチ。 - 女なのに女の掟がわからない』深澤真紀

『女オンチ。 - 女なのに女の掟がわからない』深澤真紀 いる! こういう女、たまに見かける。女の掟を知っていて、あえてそれを無視する壊し屋タイプとは別に、そもそも女の掟が何なのかが分かってなくて、右往左往した挙句に掟を無自覚に破ってしまい、女社…

『脳内異界美術誌 - 幻想と真相のはざま』荒俣宏

『脳内異界美術誌 - 幻想と真相のはざま』荒俣宏 書くべき人が書いた本。荒俣センセイによる、幻想美術、アウトサイダー・アートに関する書籍。しっくり来る。だいたい本人自身が、異界から来たようなオーラ出してる。それでいてオカルト方面とは、きっちり…

『友情化する社会 - 断片化のなかの新たな「つながり」』デボラ・チェンバース

『友情化する社会 - 断片化のなかの新たな「つながり」』デボラ・チェンバース 小田嶋隆の『友だちリクエストの返事が来ない午後』(2015)は友情論で、読み始めこそ「今さら友情かよ、ダッセー!」と思ったが、現代のリアルですぐれたコミュニケーション論…

『呼び覚まされる 霊性の震災学』金菱清 編

『呼び覚まされる 霊性の震災学』金菱清 編 俺自身、霊感ゼロだし、霊性とか、その手の話は信じない。だが一方で、そういったことを感じたり、信じたりする人間がいることは分かる。そういう考えや感受性を持つ人間が実際にいるんだから、そこのところは否定…

『「感動」ビジネスの方程式 - 「おもてなし」を凌駕する驚異の手法』杉元崇将

『「感動」ビジネスの方程式 - 「おもてなし」を凌駕する驚異の手法』杉元崇将 泣ける話、腹立たしい話のテンプレートは、さほど手間をかけずに作れるだろう。では、「感動する話は?」となると、幅が広すぎて、たじろいでしまう。しかし「客目線で感動する…

『自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80』池谷裕二

『自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80』池谷裕二 認知症の老人をカモるのは倫理的にNGだろう。人としてやっちゃいけない気がする。だが一方で世の中には、認知バイアスを利用して人をカモろうとする商売が少なくない。俺に…

『フロイトの〈夢〉 - 精神分析の誕生』秋吉良人

『フロイトの〈夢〉 - 精神分析の誕生』秋吉良人 フロイトの仕事をオカルト文学として退けるのは簡単だ。「エビデンスは何?」「データにして見える化してもらえます?」「おクスリ出しときますねー」だが、フロイトの仕事の真価はそんなところにあるのでは…

『ダッハウ強制収容所自由通り』 エドモン・ミシュレ

『ダッハウ強制収容所自由通り』 エドモン・ミシュレ 第二次世界大戦を生きた人間の話には、「冗談だろ、それ(絶句)」というのが多く、本書もそれに属するものだろう。よく知らなかったので、とりあえずダッハウ強制収容所を調べてみたら、なるほど、ひど…

『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』 小澤竹俊

『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』 小澤竹俊 乱暴にくくるとライフハック本に分類されるだろうけど、このタイトルの元ネタってルキウス・セネカ(ローマ皇帝ネロの家庭教師)だよな。言い回しは多少ちがうかもしれないが、確かこんなこと言ってた…

『FUCK IT - 「思い込み」をぶっこわせ!』ジョン・C・パーキン

『FUCK IT - 「思い込み」をぶっこわせ!』ジョン・C・パーキン このタイトルは「ファック・イット」と読み、「ファック・アイティー」ではない。つまり情報技術を批判する本ではない。メンタル本に分類されるだろう。世界22カ国でベストセラーになったらし…

『心を軽くする超戦略的「人間関係」論』 小田幸平

『心を軽くする超戦略的「人間関係」論』 小田幸平 すごくないのに、すごい本。いや、すごくないのが、すごい本とすべきか?打率1割台で、レギュラーとしては固定されず、それでいて17年間も二番手以下のキャッチャーとして、プロ野球の世界を生き延びた著者…

『本番に強くなる! - 演奏者の必勝メンタルトレーニング』 ドン・グリーン

『本番に強くなる! - 演奏者の必勝メンタルトレーニング』ドン・グリーン どれどれ、ジュリアード音楽院のメソッドか。お手並み拝見といこうじゃないか。本番へのカウントダウンで20日前は……「契約書に署名する」! やられた。そこからメンタルトレーニング…

『「職場のメンタルヘルス」を強化する - ストレスに強い組織をつくり、競争優位を目指す』吉野聡

『「職場のメンタルヘルス」を強化する - ストレスに強い組織をつくり、競争優位を目指す』吉野聡 2015年12月から始まった厚生労働省によるストレスチェック制度。スタッフが50人以上の事業所では、これを受けることが義務付けられた。まったく面倒な制度を…

『自由に生きる』 プラユキ・ナラテボー

『自由に生きる』プラユキ・ナラテボー 埼玉出身のプラユキ・ナラテボー新刊。ヘンな経歴のわりに、本人はいたって邪気のない顔をしてるので、あちこちで頭をぶつけながら苦労したんだろうな。自由をつかむのは楽じゃない。 タイの森林僧院と日本を往復して…

『「忙しい」を捨てる - 時間にとらわれない生き方』アルボムッレ・スマナサーラ

『「忙しい」を捨てる - 時間にとらわれない生き方』アルボムッレ・スマナサーラ スリランカ出身の僧侶アルボムッレ・スマナサーラ。タイトルに反して、本人はメチャクチャ忙しそうだ。去年12月と今年1月だけで9冊の本を出している。おもしろすぎ。そういう…

『信頼学の教室』 中谷内一也

『信頼学の教室』中谷内一也 信頼学者の新刊は、良書として信頼できるか? そんなのは場合による。この本では、分かりやすい事例を挙げつつ、信頼とは何かに迫ろうとしている。ヘタに専門的な本よりか、実は書くのが難しいタイプのやつだ。が、中谷内は過去…

『マイナスからの恋愛革命』 井上裕介

『マイナスからの恋愛革命』井上裕介 不気味な笑顔が非常にキモい表紙が、おぞましいオーラを発散している。なかなか出そうとして出せるものではない。マイナス感がよく出てる。カメラマンのいい仕事。文字通りのツイッター芸人でもある井上のモテ本。ゲスい…

『めんどくさがる自分を動かす技術』 冨山真由/石田淳

『めんどくさがる自分を動かす技術』冨山真由/石田淳 この手のモチベーション本は、いかに意欲を引き出すかを書くものだが、本書は「やる気」に頼らないという。なかなか人間のことを分かってる。他人を動かすのは簡単だ。何らかの動機付けをしてしまえばい…

『意識と無意識のあいだ - 「ぼんやり」したとき脳で起きていること』マイケル・コーバリス

『意識と無意識のあいだ - 「ぼんやり」したとき脳で起きていること』マイケル・コーバリス 『進化心理学が探る言語の起源』に『からだの左右と心理』など、ヘンな角度から心理学に向き合っているマイケル・コーバリス。その新作は、やっぱりヘンな感じだ。…

『道程 - オリヴァー・サックス自伝』オリヴァー・ サックス

『道程 - オリヴァー・サックス自伝』オリヴァー・ サックス 『レナードの朝』、『妻を帽子とまちがえた男』、『音楽嗜好症』などで知られる、オビヴァー・サックスの遺作となってしまった自伝。自身の最期を予感して自伝を書いたのかもしれない。生前のオリ…

『恐怖の哲学 - ホラーで人間を読む』戸田山和久

『恐怖の哲学 - ホラーで人間を読む』戸田山和久 良著連発の戸田山和久が、またしてもナイスアプローチ。素朴な疑問から掘り下げていくのが、一番スリリングな思索につながる。でもって、憎めない顔つきの戸田山が、ホラー映画を本気で怖がってる姿を想像す…

『結婚につながる恋のはじめかた』絵音/菜々子

『結婚につながる恋のはじめかた』絵音/菜々子 いっそすがすがしいタイトル。ミもフタもない題名が男らしい。中途半端なクズが一番ダメだ。洗脳セミナーに近いノリもいいな。こういった下劣さは嫌いじゃない。もっとやれ。ところで。女子力を鍛えようとすれ…

『はじめてのウニヒピリ』イハレアカラ・ヒューレン/カマイリ・ラファエロヴィッチ

『はじめてのウニヒピリ』イハレアカラ・ヒューレン/カマイリ・ラファエロヴィッチ まず「ウニヒピリ」が初耳だし、著者名も相当エキゾチック。かろうじて題名から入門書らしいことは分かった。なるほど、ハワイの伝統的な知恵についての本か。で、ウニヒピ…

『内向型人間のすごい力 - 静かな人が世界を変える』スーザン・ケイン

『内向型人間のすごい力 - 静かな人が世界を変える』スーザン・ケイン いくらか人生経験を積んだ奴なら分かる。敵に回して一番ヤバいのが、無口で温厚で人当たりのいい野郎だ。あなどっていると痛い目にあう。海外でミリオンセラーになったスーザン・ケイン…

『DIALOG IN THE DARK - 暗闇の中の対話』ダイアログ・イン・ザ・ダーク

『DIALOG IN THE DARK - 暗闇の中の対話』ダイアログ・イン・ザ・ダーク ダイアログ・イン・ザ・ダークを紹介したかったので取り上げた。内容的には案内本ぽいので、これよりかは講談社現代新書から出てる『暗闇から世界が変わる』か、茂木健一郎が対談して…

『野球あるあるメンタル練習法』高畑好秀/近藤隆夫

『野球あるあるメンタル練習法』高畑好秀/近藤隆夫 ざっくりしたメンタルトレーニングではなく、野球でありがちな状況ごとにフォーカスしたメンタル強化本。アホみたいに根性や気合を叫ぶより、はるかに実戦的な成果が得られるだろうぜ。この痒いところに手…

『虚無感について - 心理学と哲学への挑戦』ヴィクトール・E・フランクル

『虚無感について - 心理学と哲学への挑戦』ヴィクトール・E・フランクル 世界的スーパーロングセラー『夜と霧』で知られるV・E・フランクルの未邦訳テキストが一冊に。アウシュビッツを生き延び、ロゴセラピーを提唱したフランクルが語る虚無感と、その対処…

『ペンタゴン式 ハードワークでも折れない心のつくり方』カイゾン・コーテ

『ペンタゴン式 ハードワークでも折れない心のつくり方』カイゾン・コーテ ペンタゴン仕込みのメンタル強化本。まず間違いなくガチ。「恐れに支配された時に陥る『反応』を知る」とか、「意見の違う他人の考えを『道具』と考える」とか、「心の静寂を習慣に…

『しかめっ面にさせるゲームは成功する - 悔しさをモチベーションに変えるゲームデザイン』イェスパー・ユール

『しかめっ面にさせるゲームは成功する - 悔しさをモチベーションに変えるゲームデザイン』イェスパー・ユール MITのゲーム関連研究Playful Thinking シリーズから。このシリーズはわりとおもしろそうなので、伊藤穰一パワーでも使って全部翻訳してもらいた…

『人生の途上で聴力を失うということ』キャサリン・ブートン

『人生の途上で聴力を失うということ』キャサリン・ブートン 30歳で左耳の聴力が低下し、だんだんと右耳の調子も悪くなる。それから23年、補聴器なしで生活した無茶な作者。「さっさと補聴器を買えよ」って話だが、聴覚の衰えを長期間にわたって誤魔化しつづ…

『発達障害の自分の育て方』岩本友規

『発達障害の自分の育て方』岩本友規 すべてに完璧な人間はいないわけで、ある意味だれもが発達障害を背負ってる。タイトルの「自分」に、岩本だけでなく俺もお前も含まれていると悟れば、この本を正しく読めるだろうぜ。 転職4回、30歳を過ぎて発達障害と診…