『道程 - オリヴァー・サックス自伝』オリヴァー・ サックス
『道程 - オリヴァー・サックス自伝』オリヴァー・ サックス
『レナードの朝』、『妻を帽子とまちがえた男』、『音楽嗜好症』などで知られる、オビヴァー・サックスの遺作となってしまった自伝。自身の最期を予感して自伝を書いたのかもしれない。
生前のオリバーが、そっと患者たちに寄り添ったように、本書を通してその人生に寄り添えば、奴がどんなだったかを、より強く知ることができるだろうし、そいつは何よりの供養だろう。
ビッグデータでなく、個人の物語が大切だと説いたサックスの情熱的で中庸とは程遠く、おそろしく孤独でぎこちないけれど、魅力あふるる自身の「個人物語」。
- 作者: オリヴァー・サックス,大田直子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 単行本
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