BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『愚か者』 松田公太

『愚か者』 松田公太

現役の政治家が書いた本は、あまり紹介したくない。そういうのとは距離を置きたいからだ。ただし松田公太は、政治家としてよりか、人間としてのキャラが立ってるので、自分ルールに反して取り上げることにした。なお、政治的な主義主張には、一切立ち入らない。

表紙写真にあるように松田は無駄にギラってる。周りも手に負えないだろうし、本人もエネルギーを持て余しているだろう。その結果として、タリーズコーヒージャパンを創業したり、パンケーキブームを仕掛けたり、政治の世界に入ることになったはずだ。

では、その原動力は何なのか。何に駆り立てられ、何を成し遂げようと望み、何を世界のあるべき姿としてイメージしているのか。俺としては、やっぱその辺りが気になる。

ちなみにタリーズのボトル缶ブラックコーヒーは激ウマ。ブラックがダメな奴には無縁だろうが、缶コーヒーの中では群を抜いて旨い。値段と入手しやすさを考えると、パフォーマンス的には最上級。

サラリーマン発、タリーズコーヒー経由ベンチャー政治家。みずからの人生を「意味あるものにしたい」と願うすべての人、必読の1冊。

愚か者

愚か者

ついでに松田の『すべては一杯のコーヒーから』も貼っとく。指先がしびれるほど面白いぜ。覚悟して読め。

すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)

すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)