BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『押井言論 2012-2015』 押井守

『押井言論 2012-2015』 押井守

ページ数がおかしい(※656ページ)と思ったら、メルマガから引っ張ってきてるのか。納得。

それにしてもメルマガのタイトルが最高だ。「世界の半分を怒らせる」というんだから。つまり「賛否両論まっぷたつ」ってことだろ? 難しいよな、そういうの。そう簡単に世界の半分を怒らせられない。だが、うまく半分を怒らせることができれば、そりゃもう面白いに決まってる。

ところで、イメージとして押井守はいつも怒ってる気がするが、ひょっとすると大変なお人好しなんじゃないか。そうでもなければ、労力をかけて怒り続けることは難しいだろ。他人や社会に怒りを表明してるのは、良い方向に変わってくれるものと、淡い期待を寄せてることの裏返しだからな。その期待をさんざん裏切られてるのに、まだ怒ってるんだとしたら、やっぱ根は優しいとしか思えない。

有料メルマガ「世界の半分を怒らせる」3年分のインタビューに、加筆・追加取材を施して書籍化。
創作論と作品論、人生観と死生観、同業者への怒りと諦めが詰まった、「押井節」の集大成!

押井言論 2012-2015

押井言論 2012-2015