BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『990円のジーンズがつくられるのはなぜ? - ファストファッションの工場で起こっていること』長田華子

『990円のジーンズがつくられるのはなぜ? - ファストファッションの工場で起こっていること』長田華子

ふだんの生活でバングラデシュを意識することはない。しかし家に一着くらいは、バングラデシュ製の服があるはずだ。この本は、そのバングラデシュにおける、縫製現場をリポートしたもの。

アジアの中でも貧しい国として知られるバングラデシュ。その国旗は日本のと似てるし(緑地に赤い丸)、稲作の文化圏だし、芸能人ローラの育った国なので、個人的にはわりと親近感を持ってるんだよなー。グラミン銀行マイクロクレジットとかも、かつての日本における女工哀史をイメージさせる。うまいこと発展できたらいいよな。

なお、本書レビュー(アマゾンの)を見ると、言いがかりみたいなコメントと評価が付いてて、複雑な気分になるが、目次と著者プロフィールを見る限り、これが悪い本とは思えない。長田にはドンマイと声をかけたい。次の本も期待してるぞー。

世界の縫製工場といわれるバングラデシュには、世界中のアパレル企業(H&M、GAP、日本のユニクロ等)から大量に注文が殺到します。
一ヶ月4000円ほどで働く女性たちの生活から、グローバル化した世界の現実が見えてきます。