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BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『ねころんで読めるてんかん診療 - 発作ゼロ・副作用ゼロ・不安ゼロ!』中里信和

『ねころんで読めるてんかん診療 - 発作ゼロ・副作用ゼロ・不安ゼロ!』中里信和

親しみやすすぎる表紙とタイトルから伝わってくる、圧倒的な自信と実力。ハンパな医師には無理な芸当だ。それもそのはず、著者の中里は、大学病院に国内で初めて「てんかん科」と「てんかん学分野」を設立し、また全国てんかんセンター協議会運営委委員長、日本てんかん学会副理事長などを務めている。そして趣味のひとつは焚火だ(これは関係ないな)。

現役の医師と思われるレビュアーのコメントを読んでも、また本人とボットが呟くツイアカを見ても、「あー、こりゃ名医だわ。間違いない」ってのが分かる。

その上で、もう一度この本を眺めると、表紙とタイトルのナゾが解けた気がする。てんかん患者は誤解や偏見を受けがちだし、家族も必要以上に深刻に考えがち。周囲もどんな距離感で接したらいいのか分からない。そんな状況に対する愛あるアンサーが、カバーに集約されているように俺には思えた。なるほど、てんかんの本といえど、別に寝転んで読んだっていいわけだ。「おや、ネコがねころんでるな。だから題名は平仮名か~」

医学生や現場の医師のみならず、てんかん患者やその家族をも間接的に救うであろう一冊。無邪気にたわむれる猫のイラストを見るだけでも勇気を得られるのではないか(悩みが深い場合などは特に)。

患者には先に読まれたくない、ねころんで読めるてんかん診療。

てんかんの奥深さ、問診~鑑別診断、治療まで。難しいことをやさしく、知っているようで知らない診療のツボが満載の1冊。

ねころんで読めるてんかん診療: 発作ゼロ・副作用ゼロ・不安ゼロ!

ねころんで読めるてんかん診療: 発作ゼロ・副作用ゼロ・不安ゼロ!