BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『ダグラス・ノース 制度原論』ダグラス・ノース

『ダグラス・ノース 制度原論』ダグラス・ノース

去年11月に亡くなった、経済学の巨人ダグラス・ノースの実質的な遺作(他は共編著なので)、『Understanding the Process of Economic Change』の翻訳本。

経済変化の本質は何か、制度はどう進化するのか、何が成長と衰退を分けるのか──。ノーベル賞経済学者が、こういった問いを立て、正面から斬り込んでいってるんだから、スリリングなものにならないわけがない。そしてダグラス・ノースが本書を発表したのは、何と80歳を過ぎてから。晩年にこういった仕事をしてくるあたり、さすが本物の大御所。ちなみに邦題はカタすぎて、タイトルで損してる気がする。『経済変化のプロセスを見極める』とかの方が良かったんじゃないか。

経済学に絶大な影響を与えた権威、ノース教授の最後の提言。主流派経済学では捉えきれなかった経済変化の過程に迫る。

ダグラス・ノース 制度原論

ダグラス・ノース 制度原論