BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

ライフハック

『企画はひっくり返すだけ! - 「離婚式」「涙活」を成功させたぼくのアイデア術』 寺井広樹

『企画はひっくり返すだけ! - 「離婚式」「涙活」を成功させたぼくのアイデア術』寺井広樹 タイトルの乱暴さが良い。だが、この本に書かれていることを、まんま実行すると、ほぼ間違いなく爆死するはずだ。寺井は離婚式の発案でことに有名だが、離婚式が成…

『バカとブスこそ金稼げ!』 泉忠司

『バカとブスこそ金稼げ!』泉忠司 題がひどい。「ここまでヒドいと、それなりに考えがあってのことだろう」と思ったら、やっぱりその通りだった。そしてレビューを見る限り、著者の思惑通りに運んでいる。やるじゃん。 書店員や書店を訪れる見込み客には反…

『「忙しい」を捨てる - 時間にとらわれない生き方』アルボムッレ・スマナサーラ

『「忙しい」を捨てる - 時間にとらわれない生き方』アルボムッレ・スマナサーラ スリランカ出身の僧侶アルボムッレ・スマナサーラ。タイトルに反して、本人はメチャクチャ忙しそうだ。去年12月と今年1月だけで9冊の本を出している。おもしろすぎ。そういう…

『マイナスからの恋愛革命』 井上裕介

『マイナスからの恋愛革命』井上裕介 不気味な笑顔が非常にキモい表紙が、おぞましいオーラを発散している。なかなか出そうとして出せるものではない。マイナス感がよく出てる。カメラマンのいい仕事。文字通りのツイッター芸人でもある井上のモテ本。ゲスい…

『めんどくさがる自分を動かす技術』 冨山真由/石田淳

『めんどくさがる自分を動かす技術』冨山真由/石田淳 この手のモチベーション本は、いかに意欲を引き出すかを書くものだが、本書は「やる気」に頼らないという。なかなか人間のことを分かってる。他人を動かすのは簡単だ。何らかの動機付けをしてしまえばい…

『結婚につながる恋のはじめかた』絵音/菜々子

『結婚につながる恋のはじめかた』絵音/菜々子 いっそすがすがしいタイトル。ミもフタもない題名が男らしい。中途半端なクズが一番ダメだ。洗脳セミナーに近いノリもいいな。こういった下劣さは嫌いじゃない。もっとやれ。ところで。女子力を鍛えようとすれ…

『内向型人間のすごい力 - 静かな人が世界を変える』スーザン・ケイン

『内向型人間のすごい力 - 静かな人が世界を変える』スーザン・ケイン いくらか人生経験を積んだ奴なら分かる。敵に回して一番ヤバいのが、無口で温厚で人当たりのいい野郎だ。あなどっていると痛い目にあう。海外でミリオンセラーになったスーザン・ケイン…

『7人の主君を渡り歩いた男 - 藤堂高虎という生き方』 江宮隆之

『7人の主君を渡り歩いた男 - 藤堂高虎という生き方』江宮隆之 ニコニコ大百科かアンサイクロペディアの無駄に充実したエントリに目を通すと、藤堂高虎の強烈なキャラを知ることができる。もちろん、だいぶ脚色が入ってることを考慮する必要はある。どんどん…

『システマ・フットワーク - サバイブのための歩法』北川貴英

『システマ・フットワーク - サバイブのための歩法』北川貴英 ロシア軍特殊部隊スペツナズでも教えられている格闘術システマは、ベラルーシ出身のミカエル・リャブコによって体系化された。合気道のようにも見えるが(傍目にダンスのような点も含めて)、よ…

『脳が認める勉強法 - 「学習の科学」が明かす驚きの真実』ベネディクト・キャリー

『脳が認める勉強法 - 「学習の科学」が明かす驚きの真実』ベネディクト・キャリー こいつは訳者が一枚上手だ。地味な原題「How We Learn」を、ここまでキャッチーに仕上げるとは。だからと言ってハッタリ本というわけではない。ハッタリでベストセラーにな…

『ペンタゴン式 ハードワークでも折れない心のつくり方』カイゾン・コーテ

『ペンタゴン式 ハードワークでも折れない心のつくり方』カイゾン・コーテ ペンタゴン仕込みのメンタル強化本。まず間違いなくガチ。「恐れに支配された時に陥る『反応』を知る」とか、「意見の違う他人の考えを『道具』と考える」とか、「心の静寂を習慣に…

『英語学習のメカニズム - 第二言語習得研究にもとづく効果的な勉強法』廣森友人

『英語学習のメカニズム - 第二言語習得研究にもとづく効果的な勉強法』廣森友人 このところ流行している第二言語習得研究ベースの学習本。信頼の大修館書店から。 英語科教員や研究者の間で注目を集めている第二言語習得理論にもとづき、学習者の個性に合っ…

『目でみてわかる消防ポンプ操法』消防ポンプ操法研究会

『目でみてわかる消防ポンプ操法』消防ポンプ操法研究会 男の職業で一番カッコいいのが消防士だ。この本ではポンプ車操法、小型ポンプ操法を約1100枚の連射写真で学べるから、いざという時に役立つ。しかも信頼の東京法令出版。意識高い奴ならマストバイだろ…

『なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか』八納啓創

『なぜ一流の人は自分の部屋にこだわるのか』八納啓創 タイトルのB級感が味わい深い。スルーしようと思ったが、おおむね旧作が高評価だったのと、一貫して人と住空間を考えてる風だったから取り上げた。スタンスが変わらない奴はそれなりに信頼できる。過去…

『「音大卒」の戦い方』大内孝夫

『「音大卒」の戦い方』大内孝夫 協力に武蔵野音楽大学とクレジットされ、出版社がヤマハミュージックメディアってのがツボったが、著者の前作『「音大卒」は武器になる』はなかなかの高評価。今作もただのタイトル勝負ではなく、きちんと中身を伴っていると…

『プロが本音で書いた 男のための離婚の本』吉田重信

『プロが本音で書いた 男のための離婚の本』吉田重信 紹介文の女々しさがイカす。秀和システム、何やってんだよ。 「男の離婚は絶対的に不利」 それでも敢えて、始まる前から劣勢が確定している戦いに挑もうというのなら、是が非でも本書をお読みください。…

『親の家の片づけ方』大津たまみ

『親の家の片づけ方』大津たまみ 一種の生前整理を「これ1冊で安心」などと軽く紹介してるあたり、ガチ勢の掃除屋だと思わされる。 親の家の片づけは、整理整頓ができればOKというわけではありません。 いわゆるモノの整理だけだと、リバウンドしてしまった…

『モノやお金がなくても、豊かに暮らせる。もたない贅沢がいちばん』ヘンリー・D・ソロー

『モノやお金がなくても、豊かに暮らせる。もたない贅沢がいちばん』ヘンリー・D・ソロー 断捨離ブームに担ぎ出される森の生活者であった。しかし覚えておいてほしい。ヘンリーの生活にあこがれる奴は多いかもしれないが、こいつが森で暮らしたのは二年だけ…