BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『松平家のおかたづけ』松平洋史子

松平家のおかたづけ』松平洋史子

近藤麻理恵の『人生がときめく片づけの魔法』は、英語版(The Life-Changing Magic of Tidying Up)が出され、ついに海外でのセールスが100万部を突破した。また中国でも「断捨離(断舍离)」が、おととし流行語となった。近年のおかたづけブームは、もはや世界的ビッグウェーブと言っていいだろう。しかし、それはなぜなのか?

おそらくは日本でも、アメリカでも、中国でも、ゴミ情報とゴミ商品、ゴミ出来事によって、日常が汚染されているのだ。確かにクソみたいなものが多すぎる。それでいて巧妙なカモフラージュにより、ゴミではない風を装っている。ほんとはゴミのくせに。そんなのに囲まれていたんでは、自分もゴミの一部となりかねない。そういった危機感から、断捨離、片付け、整理整頓に注目が集まっているんだろう。ある意味これは、今日の闘争かもしれない。

著者の松平洋史子は、松平俊子(明治の華族)の孫で、井伊直弼の子孫。それじゃひとつ、武家のおかたづけとやらを拝見させてもらおうじゃねーの!

武家の精神から学ぶ、人生の整理術。

贅沢を控え、つつましく暮らすことで、物事の本質が見えてくるという松平家の家風から、ものの取捨選択や日々の過ごし方、人生のしまい方に至るまで、生き方の整理術を学びます。

松平家のおかたづけ

松平家のおかたづけ