『へんてこな春画』石上阿希
『へんてこな春画』石上阿希
2013年から3か月ほど大英博物館で開かれた春画展「Shunga - sex and pleasure in Japanese art」は、有料企画だったにもかかわらず、9万人を動員するヒットを記録した。来場者の6割弱が女性だったのも話題になったんで、覚えてる人も多いだろう。
さて、おかしな春画を紹介した本はいくつもあるが、これはその春画展にキュレーターとして参加した石上のものなので、なかなか由緒あるオモシロ春画本と言えるだろう。むしろ、そんな人がよくぞこの仕事を引き受けてくれた。えーと、なになに? 地球が性器で、名所が女体だって? なるほど、意味がわからないな!
いや、真面目にも解釈できるが(「昔から修験道とか鳥居とかでは地形を女体に見立て胎内回帰的な装置として~」)、それは野暮というものだ。発想の奔放さをそのまま楽しんだ方が健全。
- 作者: 石上阿希
- 出版社/メーカー: 青幻舎
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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