BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

2016-02-05から1日間の記事一覧

『声の魔法のひみつ』 藤野良孝

『声の魔法のひみつ』藤野良孝 オノマトペ研究家である藤野良孝のスポーツ本。運動におけるオノマトペには、スピード、タイミング、勢い、ちから加減、リズム、タッチなどが圧縮されていて、実は情報量が多い。その活用に一理あるのは認めるし、過去の著作も…

『バカ田大学 入学試験問題 冷やし中科』講談社

『バカ田大学 入学試験問題 冷やし中科』講談社 この手の本には、律儀にもエイプリルフールに冗談を飛ばすマジメと同種の、猛烈な寒気を覚えるので、近寄らないようにしている。しかし前評判をくつがえして、『おそ松さん』は意外にもサムくないらしいので、…

『ユークリッドと彼の現代のライバルたち』 ルイス・キャロル

『ユークリッドと彼の現代のライバルたち』ルイス・キャロル ルイス・キャロル(本名チャールズ・ドジソン)は、『不思議の国のアリス』を書いた野郎としてよく知られているが、実は数学者でもある。オックスフォードで数学を教えていたというから立派なもの…

『現代写真論 新版 コンテンポラリーアートとしての写真のゆくえ』 シャーロット・コットン

『現代写真論 新版 コンテンポラリーアートとしての写真のゆくえ』 シャーロット・コットン 晶文社のいい仕事。ハンパな写真論は世に溢れているが、読むならこの一冊だ。著者のシャーロット・コットン(※英Wikipedia)は、イギリス国立メディア博物館ではク…

『金利を見れば投資はうまくいく』 堀井正孝

『金利を見れば投資はうまくいく』 堀井正孝 日銀がマイナス金利に踏み切ったことで、銀行セクターは阿鼻叫喚状態だ。ヘタすりゃ倒産するところも出るんじゃねーの?というように、金利は重要なので、この本に軽く目を通すのもいいかもしれない。表紙はいさ…

『清沢洌の自由主義思想』 佐久間俊明

『清沢洌の自由主義思想』 佐久間俊明 『暗黒日記』と聞くと、「中二病かな?」と思ってしまうが、これは清沢洌が太平洋戦中に書き残した日記だ。井口喜源治に学び、アメリカに渡り、記者としてヘンリー・フォードやムッソリーニと会見し、国際ペン・クラブ…

『心を軽くする超戦略的「人間関係」論』 小田幸平

『心を軽くする超戦略的「人間関係」論』 小田幸平 すごくないのに、すごい本。いや、すごくないのが、すごい本とすべきか?打率1割台で、レギュラーとしては固定されず、それでいて17年間も二番手以下のキャッチャーとして、プロ野球の世界を生き延びた著者…