BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『世直しの思想』鎌田東二

『世直しの思想』鎌田東二

「いまの世間は間違ってる!」とでも思っていなければ、こんなタイトルの本を書くことにはならない。だから『世直しの思想』という本を書くのも、なかなかの世直しである。しかし鎌田センセイの考える世直しなので、ちょっと予想ができない。「ここはひとつ世直ししよう!」と考えてる人の役に立つかもしれないし、あるいは置いてきぼりにされるだけかもしれない。

ところで「世直し」という響きには、テロやクーデター、デモ、革命といったものと違って、独特の味わいがある。あまり暴力的な気配がしなくて、ふんわり「ノー」を訴えてる感じが、何となくいい。主義主張を声高に叫ばないことが、かえって洗練された意思表示に思える。この感覚はアレだ、手直しのそれに近い。ちょっとだけ手を加えて、クオリティをグッと上げる感じ。

「大中世」とも言うべき激動と混迷の乱世の時代に、人はどう生きればいいのか。

根源的な「スサノヲの力」を問い、「楽しさ」とユーモアの創造を失うことなく「世直し・心直し」の必要性を訴えて、そこに込められた意味を語る渾身の話題作。

世直しの思想

世直しの思想

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