BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

2016-01-21から1日間の記事一覧

『カール・バルト - 神の愉快なパルチザン』宮田光雄

『カール・バルト - 神の愉快なパルチザン』宮田光雄 バルメン宣言でも知られるカール・バルトの評伝。バルメン宣言は原理主義的すぎて、距離を置きたいとこだが、相手がナチだから仕方なかったのかもな。それにバルトにはユーモアの感性があったというから…

『意識と無意識のあいだ - 「ぼんやり」したとき脳で起きていること』マイケル・コーバリス

『意識と無意識のあいだ - 「ぼんやり」したとき脳で起きていること』マイケル・コーバリス 『進化心理学が探る言語の起源』に『からだの左右と心理』など、ヘンな角度から心理学に向き合っているマイケル・コーバリス。その新作は、やっぱりヘンな感じだ。…

『経理のExcel強化書 - データ分析入門』平井明夫

『経理のExcel強化書 - データ分析入門』平井明夫 「Excelにそういう機能があるのは知ってるが、具体的に何に役立てたらいいのか分からない」ってのが、例えば単回帰分析だったり、ファンチャートだったり、相関係数だったりする。それら機能を実際的なデー…

『道程 - オリヴァー・サックス自伝』オリヴァー・ サックス

『道程 - オリヴァー・サックス自伝』オリヴァー・ サックス 『レナードの朝』、『妻を帽子とまちがえた男』、『音楽嗜好症』などで知られる、オビヴァー・サックスの遺作となってしまった自伝。自身の最期を予感して自伝を書いたのかもしれない。生前のオリ…

『「世界一速い会社」の秘密』竹田正俊

『「世界一速い会社」の秘密』竹田正俊 発注から24時間以内に試作品を届ける、京都の会社クロスエフェクトについての本。実際それで世界一速いのか、俺は知らないし、あまり関心も湧かない。ただ速いのは分かる。気になったのは、淡々と仕事をこなす姿勢だな…

『恐怖の哲学 - ホラーで人間を読む』戸田山和久

『恐怖の哲学 - ホラーで人間を読む』戸田山和久 良著連発の戸田山和久が、またしてもナイスアプローチ。素朴な疑問から掘り下げていくのが、一番スリリングな思索につながる。でもって、憎めない顔つきの戸田山が、ホラー映画を本気で怖がってる姿を想像す…

『ゲゲゲのゲーテ』水木しげる

『ゲゲゲのゲーテ』水木しげる 水木サンの遺作とも言える本作。一見朴訥、しかし超然。本人のあの風格は、真の意味での「ゲーテとの対話」によって育まれたものだろう。ただひとつのテキストを飽くことなく読み返し、我が身の血肉となるまで咀嚼する。究極の…