『タヌキ学入門 - かちかち山から3.11まで 身近な野生動物の意外な素顔』高槻成紀
『タヌキ学入門 - かちかち山から3.11まで 身近な野生動物の意外な素顔』高槻成紀
帰り道、住宅街の物陰から、ひょいとネコが出てくる。だが、ネコにしては歩き方がおかしい。しっぽも太い。なんだ、タヌキじゃないか。という程度には、タヌキに化かされたことはある。こんなふうに身近にいるといえば、タヌキは身近にいる。しかし詳しいことは、ほとんど知らない。いや、知っていることなど皆無に等しい。ここはひとつタヌキ学に入門とくか?
そして、タヌキといえば、キツネである。内山節の『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』は、べらぼうに面白かったので、タヌキも同じように面白いことを期待する(安直)。なお、2月10日に荻上チキのラジオ番組「Session-22」に著者の高槻が出てた。音声はこのリンク先から聞ける。かなり渋い声してる。
里山はもちろん、東京23区のほとんどで生息が確認されている一方、その生態はほとんど知られていないタヌキ。
どこにすんでなにを食べているのか、どうして化かすと思われたのかなどの基礎知識から、津波後の仙台湾にヒトより早く戻ってきた話など、野生動物の専門家がひとつひとつわかりやすく解説。
タヌキ学入門: かちかち山から3.11まで 身近な野生動物の意外な素顔
- 作者: 高槻成紀
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2016/01/06
- メディア: 単行本
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