BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

『世界を動かす少数民族』高やすはる

『世界を動かす少数民族』高やすはる

世界を動かすような少数民族が40も存在するか? 盛ってる気がするぞ。しかし、いくらか誇張があるにせよ、そういった少数民族の話が聞けるんなら耳を傾けよう。だいたいにおいて少数民族は、世界に動かされる側だからな。世の中は多数決が支配的なんで。

この本のテーマをもう一歩進めたら、「世界を動かす奴の条件」といった本に仕上げることもできそうだ。あるいは少数民族という点から見れば、群発的な知が生まれる土壌を探ることもできるかもしれない。そんなことを思いながら読み進めると、より意義深い読書となるんじゃねーの。

78歳の「ワールド・トラベラー」が世界272の国と地域で出会った数百に上る少数民族から40の民族を紹介。知られざる少数民族の世界から見えてくる現代世界の縮図と課題。

世界を動かす少数民族

世界を動かす少数民族