『古田織部 - 美の革命を起こした武家茶人』諏訪勝則
『古田織部 - 美の革命を起こした武家茶人』諏訪勝則
武将にして茶人である、古田織部の本。多くの人がそうであるように、俺も山田芳裕のマンガ『へうげもの』経由で古田織部のことを知った。名器は名器でも、茶道具の方の名器で興奮してしまう、あの変態だろ? 美の革命を起こしてたとは知らなかったな!
そんな偏見や誤解を古田織部に持っている連中を、正しい方向に導いてくれるであろう一冊。ちなみに織部焼は、古田織部の指導によって生まれたとされるが、俺個人の好みにはちょっと合わないなー。ただし、織部重ね(皿を二つ重ねたように見えるひとつの皿)は、いいと思う。ふつうに発見だよな、あれ。
信長や秀吉に仕えて勲功をあげ、千利休の死後、特異な芸術センスで一世を風靡した「ひょうげもの」古田織部。
美の世界に革命をもたらした稀有の茶人の実像に迫る。
- 作者: 諏訪勝則
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/01/22
- メディア: 新書
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