BOOK HUNTING

ノンフィクション系の新刊、近刊を平日5冊、週30冊ペースで紹介。児童書から医学書まで。

経済/ビジネス

『インドと日本は最強コンビ』 サンジーヴ・スィンハ

『インドと日本は最強コンビ』サンジーヴ・スィンハ 新潮新書から『すごいインド:なぜグローバル人材が輩出するのか』を出したサンジーヴ・スィンハの新作。何をもって最強コンビとするのかよく分からない。しかし何となくインドと日本は相性が良さそうだ。…

『チームのことだけ、考えた。 - サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか』 青野慶久

『チームのことだけ、考えた。 - サイボウズはどのようにして「100人100通り」の働き方ができる会社になったか』青野慶久 社員が楽しそうに働いてないことに、問題を感じていなかった社長の青野。致命的なアホだ。そのアホが、自らのアホさに気づいてく部分…

『2016 スクール・マネジメント・ノート - 校長・教頭のためのスケジュール帳』教育開発研究所/小島宏

『2016 スクール・マネジメント・ノート - 校長・教頭のためのスケジュール帳』教育開発研究所/小島宏 年末年始の書店にはスケジュール帳が並ぶ。冬の風物詩だ。ローカルな手帳やニッチな手帳を眺めるのは面白い。これはそのひとつで、校長・教頭職に特化し…

『企画はひっくり返すだけ! - 「離婚式」「涙活」を成功させたぼくのアイデア術』 寺井広樹

『企画はひっくり返すだけ! - 「離婚式」「涙活」を成功させたぼくのアイデア術』寺井広樹 タイトルの乱暴さが良い。だが、この本に書かれていることを、まんま実行すると、ほぼ間違いなく爆死するはずだ。寺井は離婚式の発案でことに有名だが、離婚式が成…

『バカとブスこそ金稼げ!』 泉忠司

『バカとブスこそ金稼げ!』泉忠司 題がひどい。「ここまでヒドいと、それなりに考えがあってのことだろう」と思ったら、やっぱりその通りだった。そしてレビューを見る限り、著者の思惑通りに運んでいる。やるじゃん。 書店員や書店を訪れる見込み客には反…

『これがガバナンス経営だ - ストーリーで学ぶ企業統治のリアル』 冨山和彦

『これがガバナンス経営だ - ストーリーで学ぶ企業統治のリアル』冨山和彦 冨山和彦の新刊はガバナンス本。『会社は頭から腐る』、『結果を出すリーダーはみな非情である』など好著連発の冨山なので、何も心配はいらないな。 権力メカニズムの機能不全が企業…

『馬を飛ばそう』ケヴィン・アシュトン

『馬を飛ばそう』ケヴィン・アシュトン 書き手はIoT(モノのインターネット)という単語の生みの親とされるケヴィン・アシュトン。本人の経歴を見ると、P&Gで働いてた1997年ごろサプライチェーンの見直しでRFIDに注目したという。なるほど、その延長で1999年…

『経理のExcel強化書 - データ分析入門』平井明夫

『経理のExcel強化書 - データ分析入門』平井明夫 「Excelにそういう機能があるのは知ってるが、具体的に何に役立てたらいいのか分からない」ってのが、例えば単回帰分析だったり、ファンチャートだったり、相関係数だったりする。それら機能を実際的なデー…

『「世界一速い会社」の秘密』竹田正俊

『「世界一速い会社」の秘密』竹田正俊 発注から24時間以内に試作品を届ける、京都の会社クロスエフェクトについての本。実際それで世界一速いのか、俺は知らないし、あまり関心も湧かない。ただ速いのは分かる。気になったのは、淡々と仕事をこなす姿勢だな…

『お金の流れでわかる世界の歴史』 大村大次郎

『お金の流れでわかる世界の歴史』大村大次郎 元国税調査官がカネの流れから世界史を読み解く。イロモノ本と間違われそうだが、歴史と経済は切り離せない。歴史から経済を切り離そうとする姿勢は、ユダヤ人を両替商の卑しい連中と見なした古代人のそれと同じ…

『おもちゃ一獲千金!』市川隆司

『おもちゃ一獲千金!』市川隆司 おもちゃ業界には、ほぼ何の知識もないので気になった。傍目にも生存競争の厳しいこの業界で生き残るには、やはり知恵を働かせる必要があるだろう。では、どんな知恵が求められるのか? 著者は栃木にトイテックという会社を…

『強さを引き出すブランディング』パイインターナショナル

『強さを引き出すブランディング』 特に何のひねりもなく、そのまま強みを押し出してく王道的なブランディング観が好感触。こういの変にコネない方がいいよな。ろくろ回しじゃあるまいし。 物が溢れ、似たような商品が山のように並ぶ店頭で、いかに選ばれる…

『リモートチームでうまくいく - マネジメントの常識を変える新しいワークスタイル』倉貫義人

『リモートチームでうまくいく マネジメントの〝常識〟を変える新しいワークスタイル』倉貫義人 物理的に離れたリモートチームは普通うまくいかない。それなのに「リモートチームでうまくいく」ってんだから、よほど手応えのある策を見出したのか? 前著『「…

『お客を増やす努力をやめなさい!』池田順一

『お客を増やす努力をやめなさい!』池田順一 いかにも胡散くさいタイトル。出版社が日経BPということで、とりあえずチェックしてみたが、あれ? 意外といい本なんじゃね? ふたつのシンプルな質問は、たしかに的を射てる。 「顧客を増やすための値下げ→利益…

『香川発 希少糖の奇跡』松崎隆司

『香川発 希少糖の奇跡』松崎隆司 ジョブズがジョン・スカリーを口説いた際、「このまま一生砂糖水を売り続けたいのか、それとも私と一緒に世界を変えたいのか」とバイブルには書かれているが、希少糖ビジネスで当てれば、砂糖水を売り続けたままでも世界を…

『21世紀の不平等』アンソニー・B・アトキンソン

『21世紀の不平等』アンソニー・B・アトキンソン トマ・ピケティの師匠本を山形浩生訳で読む。弟子の方が有名になってしまい、師匠が本気を出しちゃったパターンに期待。 不平等研究の権威が、現代社会の根本を問い直す。思想の大転換を迫る書。格差をあきら…